2021年4月20日火曜日

9回忌 前夜

 
















早いもので、明日は 2013年に亡くなった家族の 9回忌。
今でも、8年前の、亡くなる1週間程前のコトを思い出します。

最後に、病院に救急搬送されてから1週間。ベッドに空きが無く、個室に。
主治医から呼び出され、「あと1週間です...」と言われても、全く実感無く...

その時は、これから訪れるであろう家族の死を、現実として、正しく受け止められて居なかった...、
と思います。今なら、異なる認識だと思いますが、当時は、死を思うコトが、より家族の死を近づけ、
不謹慎なコトのように思ったのが最大の理由です。

看護師さんから「ご家族も泊まって下さい」と言われ、結果、亡くなる前々日から職場 ⇄ 病院の泊
まり込み。その距離、片道 2時間半。とても厳しいものでした。

今の しまうま だったら、全てを放り投げてでも、家族に寄り添う道を選ぶところ、4月1日に就いた
ばかりの新しい職場では、中々許され難いものでした。


4月20日の今日は、明日の命日以上に、様々な思いが去来する日です。
我々家族も願っていましたし、何より本人は、未だ未だ生きたかった...、と思いますが、唯一の救い
は、苦しまずに居たコトでしょうか。
それは、病院で予め決まっていたのではないか...、と言うのが、今日の家族の弁。

亡き家族が発病してから、叔父が相談に乗ってくれました。
たまたま、彼の大学時代の後輩の方が、その病理の専門医として勤務していた大学病院を紹介してく
れました。

本当に素晴らしい先生で...、でも、今尚、現代医療を以っても絶対に治らないにも関わらず、我々に
は希望の光を灯して下さる...、そんな方でした。

プロの叔父にしてみれば、幾例も、その症例の末路を見て、どうすれば家族の為に良いのか...、そう
考えて、その方と相談してくれていたと思うのです。
それは、或る意味、安楽死に近いモノだったのかも知れません。

それでも、叔父が判断してくれたコトを、今も正しかった...、と思います。
何故、叔父は九州という遠方にも関わらず、単身、幾度も実家にお参りに来てくれたのだろう...
そんなコトを考えている中で、得られた自分なりの解です。

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先日、尊敬する先輩が、FBで「いい番組だった!」と紹介下さったNHKスペシャル。
コロナ禍で奮闘する、とある大学病院のICUの記録でした。
4月24日迄は、TVerでもやっています。
是非、若い方達にこそ、観ていただきたいです☟

24日以降は、是非、NHKオンデマンドで。

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