3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震について――、
私のようなものが言及するのも本当にはばかられますが、しかし、再開 8稿目。あれから6日が経ち、書き留めておこうと思います。
被災地のみなさん――、私の友人・知人のご実家にも被災された方がいらっしゃいます。
改めて心からのお見舞いを申し上げます。被害の全貌は日を追うごとに――、徐々に解明されつつありますが、
えます。
ひょんなことから――、この拙文を目にされているみなさんのご家族――、ご友人や知人のみなさんはご
無事でしたでしょうか。
実践しています。
そして――、今は幸い足りているようですが、追って『献血』もしようと思っています(生もの故、保存
が利かないそうです)。
今回のことで新しい経験もしました。
職場から数時間かけて歩いて帰宅したこと――、コンビニ、スーパー、ドラッグストアの一部の棚(パン、牛乳、卵、お米、トイレットペーパー等)に
全く何も並んでいない無いこと(今は随分状況が改善しました)――、
ガソリンを買い求める人が多く、底尽きて閉鎖するスタンドが相次いでいること――、
関東の広範囲で計画停電が実施されていること――、
そのことにより電車の運行が不安定になったこと――、
電気を使う街の看板や表示がグッと少なくなったこと――、
小売店の多くが18時で閉まってしまうこと――、
飲食店は閑古鳥が鳴いていること。
所謂『買い占め』については、政府も乗り出して状況の改善を図っているようです。
や、買い占めるって言っても限界があります。
以前、オイルショックの時に四畳半にめい一杯、トイレットペーパーを買い占めた主婦のエピソードは語
り継がれるものですが(笑)・・・、仕事をしていると、どうしてもその流れには乗り遅れます(涙)。
でも結果――、乗り遅れたことで、寧ろ状況を冷静に見れるのかもしれません。
電力についても、薄暗いのは心もとないのですが、今後相当の時間を掛けてこれまでの状況に戻った時、
多分、その瞬間の異常なまでの明るさに、私たちは逆に違和感を覚えるかもしれません。
小売店も――、
百貨店は20時、駅ビルは22時と相場は決まっていました。18時に閉まるのは、ユーザー的には正直厳しい。
でも、私が子供の頃は18時半とか19時に閉まってました。
それに定休日もありました。
伊勢丹は水曜日、三越は月曜日でした。
私たちは「市場の要望」「お客様の声」を優先し、便利さを追求してきたことに対して、今の状況は「本
当にそうだろうか」――、と立ち止まることをさせているのかもしれません。
当にそうだろうか」――、と立ち止まることをさせているのかもしれません。
「もっとこうしたら」
「こうすれば便利かも」
でも今――、冷静に考えるきっかけを与えられていると思います。
原子力の問題も、私自身は肯定も否定もしません。
今回のようなリスクと引き換えに――、
「もっと、もっと」という声に応えるべく、明るく街を照らすことが出来たのだし、お店も遅くまで営業
ができたのです。
電気代だって普通の収入で払える金額なのは、原子力が効率がよく、安価なエネルギーだったからです。
自家発電や太陽光で過ごしていますという方は別ですが、原発反対の声はありつつ、戦後、 私たちはこの
状況を享受してきました。
今の状況は――、
私たちひとりひとりに、これからの自分たちの生活の有り様はどうあるべきか――、
考える大きな分水嶺になると思います。
その上で原子力の問題も再考する必要があると思います。
肯定も否定もしない――、と言ったのは、私自身は大変お恥ずかしながら――、このことに全く 意識があり
ませんでした。
だけど今、思います。これは二律背反だったのだと――。
そして被災地以外は、経済活動を極力止めてはダメです。結果的に被災地の復興に影響してしまいます。
今、世の中には『不謹慎』ムードが蔓延していることも確かです。エンターテイメント、イベント、レセプション――、キャンセルが相次いでいます。今の時期、実施するこ
とそのものがリスクと考えられています。
勿論、省電力やオーディエンスが来た場合の帰りのアクセスもあります。
今の時期、実施することがリスクであることは確かです。
また不要不急の消費の買え控え。
どの業界もこの3月は12月と並んで一大消費月間です。
でも結果、キャンセルやこういった買え控えの損失の行き場は、巡り巡って――、経済活動の停滞を招き
ます。
今回の地震を経ても、生ある営みを続けられる私たちには与えられた使命があります。
節電を心掛けながら――、極力これまで通りの生活を続けていきましょう。
じっとしているより、何かを通して経済活動に貢献していきましょう。
私の出来ることは本当にささやかだけれど――、少しずつやってみます。
【写真:先日行った下北沢のチロル料理“バール ボルツァーノ”で友人たちと】
http://www.toku-toku.net/bolzano/
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