2015年7月8日水曜日
西へ――Touch and Go
先月の頭くらいに、「あと一週間とも、あとひと月とも言われていますので、お会いにな
りませんか」――、そう奥さまから言われていた家族。
しまうまの、尊敬する大切な先輩――、こと、叔父の病が発覚したのは、昨年の9月下旬。
その後、手術をして、しまうまも11月にお目に掛かる機会を得☟
http://okawatom.blogspot.jp/2014/11/blog-post_30.html
皆の心配を他所に、スタスタと歩き、会話をする彼の姿。
回復の兆しがあるやに見えたのですが...
しまうまも家族も、会いに行きたい――、と思いながら...
特に、家族にとっては実弟。
しまうまのような間接的な存在の者には計り知れない――、言葉に出来ない思いがあると
思います。
と同時に、伺ったら迷惑かな...、とか、いつ行けるかな...、などとスケジュール帳と睨め
っこをしている内に、時間だけが無為に過ぎて往きました。
というか、行く勇気が無かったんだと思います。
昨晩、従姉から、伯母がご自身の体調不良をリハビリで乗り越えて、「会いに行く」と仰
っている――、とのこと。
そこから、しまうまの頭もグルグル。
よし!明朝、我々も行ってみよう!と決意。背中をポンッ!と押して頂きました。
今朝早速、家族に提案してみるも、既に相当気持ちが沈んでおり、“今日の今日” のアクシ
ョンは難しい状況。
「行って来て欲しい」というメッセージを携え、結果、伯母達とジョイン。
一路、福岡へ。
厳しい現実はあるのですが、確かに...、尊敬する先輩の “生” はそこにありました。
言葉はもはや難しいのですが、眼だけで、十分に会話が成立しました。
先輩の眼は、いつもと同じでした。
真っ黒で、一点の濁りも無い。会話の状況で、大きく見開いたり、細めたり...
そして、とても小さくでしたが、頷いたり...
しまうまは、こういった大病院に来ると、自分の家族のコトを思い出してしまい、どうに
も切ない思いに駆られます。
家族は、親戚縁者に心配や迷惑を掛けたく無い――、その一心でした。
同時に、絶対に治ると、家族自身が一番信じていました。
家族が口外するコトを望まないので、入院中、見舞いに来て頂いた方は少なく、多くの方
に伝えるコトが出来ませんでした。
でも、今日の先輩に会い、生ある内に、言葉を交わすコトの大切さを思い知らされ...
しまうまは、家族の意向に添いたいと思いながら、結果、両者に寂しい思いをさせたので
はないか...、と自責の念。
勿論、正解は無いのですが、今日改めて考えさせられています。
■ ■ ■ ■ ■
行きの飛行機は、梅雨前線の影響で、福岡迄辿り着きながらも、上空をグルグルw
40min 遅れで到着しました。
帰りも然りで、東京に向かう予定の飛行機の到着が遅れ、福岡発の便に遅れが出ました。
ですが、17時も過ぎると、晴れ間が覗き...
上の写真は、福岡を発った際の窓の様子。西側に日が沈んで行きます。
更に高度が上がった時、下界の雨雲と上空の雲の間の青空をスイスイと抜けるように飛ぶ
飛行機。
窓から広がる風景は、普段の生活を一掃させるような、本当に飛びっ切りの景色を提供し
てくれました。
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