2015年8月8日土曜日

海外で働く日本人技術者

今日は立秋。
最高気温 31℃。
5℃ 違うって、こういうコト???というくらいの涼しい一日でした。


本日、しまうまは午後から仕事。セミナーに参加しました。
今日の内容は、何故?日本人技術者が、ファッションの本場、欧州で評価されるのか―、
というお題。
一聴衆として、いろいろと考えさせられました。

ここで言う “日本技術者” とは、一般の我々のような生活者には、その仕事振りが全く
見えない、ファッションで言えば、パターン(型紙)を作成したり、縫製を担当する方
々。
でも、これが無かったら、絶対に服は成り立たない―、それくらい大切な仕事なのに、
何故か、日本では軽視されていて―、優秀な、特にこれからの時代を担う技術者の多く
は海外で活躍しているという事実。

今日のお話では、海外におられるこういった技術者の中で、約 8割の方々は、そのまま、
その国に残るそう。
お話を伺いながら、よく考えたら、“食” の分野は違うなー、と。
今、星の付いたレストランのスー・シェフの多くは日本人だと聞きます。
でも、その多くの方々―、恐らく8〜9割は日本に戻ります。
現地に残って、レストランを開くレベルになる方々は、最近でこそ増えて来ましたが、
帰国者に比べれば主流ではない。

食の分野は、例えば帰国して、レストランに就職しても、然るべき地位を与えられたり、
資金があれば、ご自身でお店の主となるコトが可能です。
でも、ファッションは微妙に違うんですね。
そのことの意味合いの違いを、深く考えさせられました。

また、今日の登壇者のおふたりがモデリスト(デザイン画を元に、それを立体にする仕
事) でいらしたコトもあって、兎角、日本のファッションを語る際に、デザインに目が
行きがちですが、Comme des Garçonsにしても、耀司にしても、「パタンナーが作るデ
ン」であって、そこに欧米には無い、日本のファッションの独自性があるのではな
か―、いうコメントには深く納得しましたし、だから表面的に真似ようとしても、
駄目なのだ―、ということを改めて理解しました。

同時に、そこに日本のファッション産業を強くする為の、何か――、それは、しまうま
のような者には到底窺い知れないのですが、考えるひとつのヒントがあるようにも思い
ました。

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