2013年7月24日水曜日

南場智子『不格好経営――チームDeNAの挑戦』


友人達が薦めていたので、買ってみました。
DeNAの創業者である南場智子さんの『不格好経営』。
やー、痛快に面白かった!だし、以前からブログやツイッターで「面白い方だなぁ」と思って
いたのだけれど、その凝縮した内容がこの本の中にありました。
一気に読んでしまい、ポストイットがいっぱいwww
人間臭くて、本当に素敵な方だなぁ、カッコイイ!です。

本当は別の内容を書こうとしたのですが、先ほどの日経に先日のシンポジウム『グローバル・
ーマン・リーダーズ・サミット』での南場さんのスピーチの内容が公開され、これも素敵だ
たのUPしよう!と。 
ネットは直ぐにリンクが切れてしまうので、転載させて頂こうと思います
  

強いチームは多様なメンバーが生む 南場智子氏(日本経済新聞web版 2013724日)

実は今日、すごくアウェー感を感じている。なぜなら、私は女性であることや、男女という枠
組みで物事を捉えることが凄く苦手だからだ。女性の社会進出に関するテーマを話すというこ
とだが、案配が非常に悪い。

私は女性に教育は必要ないという考えの父に育てられた。家庭のなかで母親はお手伝いさんの
な感じで、全て重要なことは父が決める家だった。自転車を買うことさえ自分では決めら
れない、非常に窮屈な環境で、家から飛び出したいと思っていた。

大学生になり東京へ出た1980年代は、女性の社会進出が大きな議論になっていた時代だった。
女性解放を求めて激しく運動する女性、それを阻止しようとする女性、反対しようとする男性、
援する男性がいた。その様子を眺めながら、個人的には、誰に対しても大きな共感を覚えら
なかった。

就職した会社は、男女が全く隔たりなく仕事ができる環境だった。そこで、初めて解放された
な気持ちになれ、一生懸命働くことができた。結婚もした。思い出されるのは、夫の実家
に行った時のエピソード。大きな魚を切り分けてもらい喜んでいると「丈夫な子供を産んでね」
といわれた。
その場で、夫の両親に不快感を表したのを覚えている。それ以来、何もいわれず自由奔放に過
ている。その後、起業。社会に出ると家庭のなかとは全然違って、女性でやりにくいと感
じたことは一度も無かった。

ただ、もし子どもがいて、子どもに没入するという選択肢があったならば、少し違っていたか
れない。だが、子どもを産んで一人前とは思っていない。産まなければ得られない経験は
たくさんあるけれども、夫婦だけで暮らすということもそれなりの経験だと思う。優劣は無い
はず。

経営者になったとき、出産をはじめ女性としてのライフイベントには手厚く対応したいと思っ
た。会社が黒字化したときに子ども手当制度を始めたのは自慢。もちろん会社が働いてほ
しいと選んだ人なら、育児で時短勤務や休暇を取ることは、男性も女性も関係なく大いに奨励
したい。

ただ、女性のマネジメント層を増やすために昇進を決めたことはない。男女である以上に大き
いは、仕事ができるかできないか。人事では、ベストな人材が実力と実績で曇り無く選ば
れるべきだ。少しでも曇りがあると、その人事はゆがんでしまう。

経営者の見方としては、男女や国籍、文化的な背景など、多様なメンバーで構成されているチ
の方がうんと強い。多様であればあるほど底力は強い。似たようなメンバーによる組織は、
とめやすいが変化に弱い。改革にも弱い。それは事実。経営者にとっては多様なチームをど
うやっマネージしていくかという事が、非常に大きなポイントになる。特に、モチベーション
の源泉が違うメンバーをまとめることが難易度が高い。

会社を立ち上げたころ、「ほめられたい」「お金がほしい」「ユーザーのためのサービスを作
い」、「技術が認められたい」など別々の動機を持った4人のメンバーがいた。そのチー
ムをまとめた時の経験が強く印象に残っている。会社として初めてのサービスを世に出したと
き、皆が笑顔になり、純粋な高揚感に包まれた。それ以来、目標が達成できた時の高揚感で組
織をまとめていこうと考えるようになった。

個人としても、チームや自分の目標に向かって純粋に集中してみると、充実した人生が送れる
はないかと思っている。
  

冒頭、彼女が仰った「女性であること、男女の枠組みで考えることが苦手」というのは、しま
も大共感。
或る時期、そういうコトが必要だった時があったのは事実で、そういうすったもんだを経て、
生きる自分だからこそ、違和感があるのだということをお断りした上で
しまうまも、女性の” を声高に言うのは大ーーー嫌い!
大体、そういう所の集まりに行くと、結局は女性同士のヒエラルキーとか、本当に余計にやや
いコトがいっぱい(困)。

最悪なのは、そういう所の上にいる女性たちの多くは、一見、若い女性たちに手を差し延べて
ように見えて、「自分を超えてはならぬ」と、暗にオーラを送っているケースが殆ど。
男性がいるコミュニティではそれが叶わないから、まるでそれを逆手に取っているように見え
る。コレ、相当タチが悪いです。だから、しまうまは苦手。

や、みなさん、よーく周囲を見てみて下さい。
勿論、生物学的に女性と男性は違う。これは明らか。脳の作りも違うらしい。
男性に出来て、女性に出来ないコトは多くあります。逆もまた然り。
だからこそ、各々の特性を発揮し、互いに補うコトが大事だろうと思うんです。
男性だって、子育てに参画したり、主夫になる方もいます。
こういう時代にあって、本当に女性が不当に虐げられていて、声高に権利を主張しなくてはな
ないのだろうか、と。それ自体が相当ナンセンスかなぁ、と思います。

南場さんのお話に戻ると――、本ではかなり謙虚に書かれてありますが、彼女の素晴らしいキ
アや、DeNAを軌道に乗せるために、起こるであろう/起こってしまったリスクに対する
腹の括り方。
自分とは全く異なる仕事ではありますが、一職業人としての仕事” に対する取り組み方は、
に勉強になりました。
既に、相当折り返してしまっている自分の職業人生w
何より――、人間臭い泥臭さ――、しまうまも体当たりで生きたいなぁ、と。
寧ろ、自分、泥臭くしか生きられないしw
  

2009年、年間2投稿からスタートした拙ブログ。
本日、5万ビュー、頂きました(大喜)ーーー!
ロシアからのスパムもありますが(笑)、ま、ま、それもいちアクセス(静々)
これからも、粛々と綴って参ります。
今後共、宜しくお願い申し上げます(かしこまるー)。

0 件のコメント:

コメントを投稿