2011年4月14日木曜日
人生は万歳なのだ…
久し振りに行った名画座ギンレイホールで『人生万歳』と『エリックを探せ』の二本立てを観ました。
ウッディ・アレンの『人生万歳』は、今はなき 恵比寿ガーデンプレイスシネマの最後の上映作品で――、
http://jinsei-banzai.com/pc/
上映中の1~2月――、実は何度も劇場の前を通りつつ、しまうま自身が佳境で――、
そのまま涙しながらスル―(><)。
好みが分かれるところではありますが――、
「ウディ・アレンを好きか?嫌いか?」
そう聞かれたら、しまうまは好き!です(笑)。
全てではありませんが、出来る限り、彼の映画は観てきました。
特にファッション史的には――、
ラルフ・ローレンがフューチャーされることになった『アニー・ホール』は伝説的な一本でもあります。
映画の中では、ウディ・アレンの語りべ的な主役、或いはそれに準じる男性は必ずいて――、
饒舌で、兎に角、自分の持てる知識(単なる知識ではなくマニアックなもの多し・笑)を、どうにも披露
せずにはいられない――、そんな時に困った――、しかし、愛らしい登場人物。
人によってはあぁいうグダグダな展開や――、後にいろいろあった彼の私生活をイヤという方も多くて――、
まぁ、個人個人のそれぞれの好みが・・・。
しかし、今回の『人生万歳』は、彼のこれまでの中でも本当にいい映画でした。
ウディ・アレンを知らない世代にも――、一度も観たことが無い大人にも楽しめる映画だったと思います。
当然、3.11.前から封切られている映画ですが、
出演者達の、それぞれのキャラクターありつつ――、
全体の根底に流れるメッセージは――、この世にみんなが“生”を受けたのは本当に凄ーい偶然の産物。
その意味を思いながら――、情報先行の今の世の中にあって――、
「こうじゃなきゃいけない」という自分の既成概念を解き放とう――、
というものであったように思います。
最後場面の台詞には、ホロリ――、としました。
しまうまはこの映画を観にギンレイに行ったのですが、同じ値段なら折角――、と、
もう一本――、『エリックを探せ』という映画も観ました。
http://www.kingeric.jp/
全く何も知らずに観て――、途中まで怖い映画なのかな――、と思っていたら、所々、会場からは笑いも
巻き起こり――、実は心ほんわかなコメディなのだと理解しました。
しかも、サッカーが好きな方には堪らないエリック・カントナも重要な役で出てきます。
この映画について――、
しまうまが思ったことはふたつ(よく知らなかったくせに、多くを語ろうとする素人・笑)。
ひとつは――、この主人公がそうなんですが、或る年齢を過ぎると――、
あぁ、毎日はこんな感じだよね――、とか、
「オレの人生、ま、こんな感じだから」と行動を起こすこと自体を放棄してしまう――、
そのことに対して、や、「行動を起こすことを止めちゃダメだ!」というメッセージと――、
もうひとつは、兎角、個に帰結してしまう様々な想いを――、
もっと、あなたが友――、仲間、と呼べるヒトたちを信頼して、巻き込むことをしなくっちゃ――、
ということ。
本当はこの感想――、こんな時間によくレビューも出来ない状態でアップするより、
週末にでもゆっくりやりたかったのだけれど、ギンレイでの上映はこの金曜まで!
もしもお時間許しましたら、是非!
【写真:ギンレイホールのポスター】
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