2013年8月27日火曜日

文春文庫ーー 立花隆『がん 生と死の謎に挑む』
























昨日はバタバタして、投稿出来ませんでした(詫)。すみません...

さてさて――、先の映画を観た後、ふらり立ち寄った本屋さんで見つけたのが、立花隆さんの
『がん 生と死の謎に挑む』(文春文庫)。
ちょっとタイムリー過ぎたので、一瞬、躊躇したのですが、これも何かの示唆かも...、と思
い、購入。

や、凄ーく明快で分かり易かったです。
家族と重ね合わせると、とても切ないのですが...
―― がんは、遺伝子の病気。毎日生まれ変わる細胞の、DNAのミスコピーが原因
―― がんは恐ろしく悪質な生き物。必ず逃げ道を探し出し、耐性を獲得する
―― 検査に引っ掛かるような直径1cm、重さ1g にもなるとダブリングタイムが速くなり、その
  後、驚くほどのスピードで爆発的な成長を遂げる
―― しかし、がん細胞は生命体の初期発生過程や、細胞活動の最も基礎的な過程に不可欠な役
  割を果たしている故、結果として生物が生きている限り、がん遺伝子から逃れることは出
  来ない。生きること、それ自体ががん遺伝子のお蔭という側面がある
  
がんは、 “本質的に不治の病” とありました。
これから20年、30年経っても、人類はこの問題を克服出来ないというのが、立花さんがインタ
ビューを重ねた世界の研究者達の見解、そして彼の結論。
しまうまも納得。
そして、残念ながら同感。
以前、同様に家族を亡くした友人とも、そんなコトを話したなぁ。
コンパクトな本で、一気に読了。勉強になりました(粛々)...

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