初めて降り立つReims。
先ず観光案内所へ。チャペルの場所を聞くと、徒歩15分程度とのこと。
駅から分かり易い道でした。
着いた先に現われたチャペルは、あまりに愛らしくて、しまうま、立ちすくんでしまいま
した。
藤田嗣治の一生については、今となってはほぼ10年前の2006年、国立近代美術館で行なわ
れた回顧展を観て、それまで彼に抱いていた印象を猛省したしまうま。
第二次世界大戦後、戦犯画家として疑惑を掛けられ、結果、彼は仏国に帰化し、キリスト
教に改宗しました。
このチャペルは、1966年、その二年後に亡くなる藤田、80歳の渾身の作品。
伝統的なフラスコ画の手法を用い、1966年の6月から8月末にかけて、ほんの3ヶ月で仕上
げたとされています。
小さなチャペルですが、壁は相当広いキャンバス。これをたった3ヶ月で仕上げるとは!
と驚いたのですが、チャペルで頂いた説明書を読むと、技術的に...、このフレスコ画とい
うのが、直ぐに乾いてしまう為に、タッチを早くしなくてはならないそうなのです。
それにしても、3ヶ月とは驚愕です。
チャペルには、チューリッヒから改葬された藤田と、2009年、98歳で東京で亡くなられた
奥さまの君代さんが眠っています。
何とも心温まる――、藤田と、その半生を支えた奥さまの魂がそこにある、素敵なチャペ
ルです☟
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