2011年5月3日火曜日
映画『イリュージョニスト』――The Illusionist
この春――、観るのを楽しみにしていた映画があります。
『ブンミおじさんの森』。
『South 180°』を観に行った時に、予告で流れていたのがとても印象に残っていて――、
帰りにフライヤーを頂いて帰ったら、この映画は或る映画祭で賞を受賞していて、その審査委員長だった
「ティム・バートン絶賛!」の見出しと共に、彼のコメントが書いてあって――、
その文面を読んで――、これは相当に凄い映画なのではないか!!!と感じ――、
観に行くのをとても楽しみにしていました。
が!
またボーーーッとしていたら、案の定、上映は終了。
まだ東京での上映は決まっておらず…、
やー、久々にやってしまった!感 満載のしまうまです(後悔)。
そんな最中――、
今春、『ブンミおじさんの森』ともう一本、観たかった映画が『イリュージョニスト』です。
http://illusionist.jp/
「ひょっとして???」と不安に駆られて、すかさずチェックしたら、
それまでの上映先である六本木ヒルズから、同じ六本木は六本木のシネマートという別の小さな劇場に
変わっていました(汗)。
ひょっとして同じ轍を踏むかも――、との恐怖に駆られ(大袈裟)――、
本当はいろいろやるコトはあるのに、無理矢理観に行きました(いつも前段が長い・詫)!
感想としては――、
また劇場でゆっくり観に行きたい――、とても素敵な映画でした。
故・仏国映画界の巨匠(作品はそういう重さを全く持っていないのがミソ・笑)ジャック・タチ監督がお嬢さ
んへの想いを込めて作った未発表の脚本を、
仏国の新進気鋭の監督 シルヴァン・ショメが掘り起こして、今回の作品にしました。
お恥ずかしながら――、
シルヴァン・ショメの作品は初めて観ましたが――、所謂、仏国の伝統的な漫画“ボン・デシネ”と、
今回の配給のサポートもしているジブリ――、宮崎駿の影響を120%に受けた映像の手法は――、
レトロと緻密な現代のアニメの手法がシンクロして――、
本当に素晴らしかったです。
あと…、女の子の――、無邪気さが切なかったなぁ。
本当は「邪気」なのに、子供のような意図しないものが発言したり、行動したりすると「無邪気」へと質が
変容するんだ――、ってことも改めて発見したり。
今、上映中のシネマートでどのくらい?上映するのか分かりませんが――、
是非、多くの方に観て頂きたい――、大人の為の映画です…
【写真:映画館前のポスター】
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