2011年5月2日月曜日

がんばる――、の意味


誰かにエールを送りたい時――、
や、普段でも「がんばろ―」「がんばって」…、ついつい口をついて出てしまう言葉です。

週末読んでいた多田道太郎さんのエッセイ『しぐさの日本文化』(“積ん読”になっていたひとつ・恥)に――、
『頑張る』という言葉にはふたつの意味が有り――、
①我意を張り通す
②どこまでも忍耐してつとめる

今の私たちは②の意味で使っています。
多田さんの見解によると、この「頑張る」が一般化したのはNHKのアナウンサーがオリンピックで「前畑ガンバレ!」
と叫んだところからだ――、と。
wikiによると、このオリンピックは1936年(昭和11年)のものだったとあります。
戦時中の集団主義から「戦後の個人主義へとイデオロギーが移行し、それととにかく元気を出そうという思想が結び
ついて」この言葉は興隆を見ることになった――、との見解です。

なるほどー。

「頑張れ!」の仏語だと――、
“Bon Courage!”とか、“Bonne Chance!”とか…
“Bonne Chance!”は英語の“Good Luck!” ――、幸運を祈る!だけれど、
“Bon Courage!”は勇気を持って立ち向かおう!――、みたいな感じでしょうか。

確かに「我を張る」なんて意味は無いですね。

この本は、私たち日本人が知らず知らずに行なっている様々なしぐさを違う角度から考え直させてくれます。
「何で?こうなのかな?」
そんな多田さんの素朴な疑問から始まって――、
いろいろな見解を有識者や先人たちの言葉を引用しながら――、
しかし、先ほどの「前畑ガンバレ!」みたいに厳密さには欠けるかもしれないけれど、緩々とした多田さんのトーンが
ユニークです。

ここ数年――、「史実はどうか?」「本当にそうなのか?」なんてコトを追ってきた自分にはこの緩さが――、
エッセイって改めていいなぁ――、と思いました。
や、こうやって捨てよう!と思った本が中々捨てられない訳です(涙)…。

そうそう昨日の驚きは――、
これをツイートしたら、結構、沢山の反応があってビックリでした(笑)!
直ぐに返せなかったのが残念だったなぁ。


あ、そうだ!
昨日ようやく――、パタゴニアのチャリティ・ブランケットを買えました。
またボーーーっとしてたら、売り切れてたんですよね(涙)。
店舗によってカラーが違うのも、素敵。
http://www.patagonia.com/jp/home

しまうまはカーキを――。
これは全額寄付されます。

この連休、ボランティアに出掛ける方々もとても多いと報じられています。
足を運べない自分は、こんなことをほんの少しずつですが――、
続けて貢献したいと思います。


【写真:パタゴニアのチャリティ・ブランケット!】

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