2011年8月6日土曜日

『椎名誠 旅する文学館』――神楽坂セッションハウス



昨日から、『椎名誠 旅する文学館』が神楽坂セッションハウスで開催。
http://www.shiina-tabi-bungakukan.com/bungakukan/


今日は期間中、4回開催予定の内、二回目のトークショーに出掛けて来ました。
この開催を知ったのはFB。
やー、知らなかったら本当に大失態!でしたよ(冷汗)。

■ ■ 
しまうま、学生の時に随分、椎名さんの文庫を読みました。
先ず――、タイトルがタダ者ではない(笑)。
多分、最初に買った文庫は「わしらは怪しい探検隊」。
以降――、
「さらば国分寺書店のおばば」
「気分はだぼだぼソース」
「かつおぶしの時代なのだ」
「哀愁の町に霧が降るのだ」
「場外乱闘はこれからだ」
「地球どこでも不思議旅」
「いま、この人が好きだ!」
「インドでわしも考えた」
「赤眼評論」
「怪しい探検隊 北へ」
「蚊」
「全日本食えばわかる図鑑」
「岳物語」 等々…

本当に楽しい本ばかりでした。

椎名さんのお仕事は執筆のみならず、TVへの出演を始め、ご自身もメガホンを取られたり――、
本当に多岐に渡ります。
勿論、講演会もその内のお仕事でしょうが、しまうま “生” で見るのは初めて。
やー、一時期、自分が凄く傾倒した方の講演会――、しかも二十年経って(☜ここはミソw)。
■ ■

改めて、椎名さんのどういうところに惹かれたんだろう――、と思うと3つあるかな。
①  ひとつは何と言っても、その『文体』。
    「えっ!こ、こんな表現でいいの?」と読み手が心配になるくらい――、カジュアル(笑)で
  読み易い。
②  そして、独特の審美眼と観察力。
③  最後は現場力。
   兎に角、何が起こっているのか?を、ご自身の足と五感を使って、時に危険を冒してでも挑戦
   しててこられた点です。

だからこそ、それまでのエッセイと違うアプローチの――、そして しまうまのように、その未知の世
界に思いを馳せた方も多いのではないか――、と思います。

■ ■
今日のトークショーは『最高の旅、最悪の旅』がテーマ。
これまでに椎名さんが挑戦して来られた旅を――、かな~り具体的にお話頂きました。
文体同様――、とても軽快なお話で惹き込まれる一方、シリアスな話題では考えさせられることも多
かったです。

やー、日本で細々生きているしまうま――、それでも毎日一喜一憂し、あれこれバタバタなのですが、
分かってはいるけれど、自分のスケールの小ささを改めて思い知らされた――、というか(感慨深い)。
■ ■

椎名さんの――、白いTシャツにオレンジのカジュアルなシャツ――、そしてブルージーンズに下駄と
いういでたちは、思って来た椎名さんのイメージで感激しました(笑)!
そんな椎名さんは1944年6月生まれ――、今年で67歳。
やー、全然見えないです(驚)。

会場には、女性が弱冠優位か――、でも60代くらいの方から20代くらいの方まで、本当に幅の広~い
方々が。
そして、椎名さんのお話にみんな、うんうん頷いたり、笑ったり――、とても素敵な雰囲気でした。
それは偏に彼の “場力” なのだと思います。
何とも言えない――、ふくよかな素敵な空気でした。
■ ■

講演終了後、サイン会がありました。
折角の機会。椎名さんに出会うまでに既に20年が経過していますので(粛々)、もう後にも先にもこ
んなコトは無いかも――、と思い(笑)、『いいかげんな青い空』を購入。
帯にあった “人生はまぁ なんとか楽しい” に魅かれました(笑)。
で、その本にサインを頂きました。

みなさん、ご自身の名前を書いて頂いたり、写真を撮ったり、握手をされたりしていました。
サインの行列が段々自分に近づくにつれ――、どうお話をしたらよいのか??? みなさんが凄いだけ
に――、しまうま、段々緊張して途方に暮れてしまいました。
“ファン歴” から言えば、決して劣るものでもないのですが――、名前を入れてもらうのは止め、

「あ、あの…、椎名さんのお名前だけ書いて下さい」

と言うしまうまに、多少拍子抜けされた感――、はありましたが(詫)、家に帰って見直しても――、
私はこのシンプルなサインが気に入っています。
■ ■

今回の神楽坂の展示は今月18日(木)迄。

椎名さんにお会い出来るトークショーは――、
12日(金)には椎名さん、渾身の作――、『白い馬』の上映を含む2時間半のプログラムや、翌13日
(土)には『写真は雲とのタタカイだ』
と続きます。
参加は1,500円――、椎名さんファンの方はマストです(笑)!

【写真:本に頂いたサイン】

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