2012年12月5日水曜日

合掌



今朝、勘三郎さんの訃報がありました。
少し前に週刊誌の中吊を目にし、随分長い期間“ICUにいる” との報がとても気になっていました。
今日の報道によると、偶然にも――、しまうまの家族と同じ日に手術を受けておられました。
それだけでも…、自分のあの時の気持ちが甦ってきます。

家族の術後、恐る恐る足を踏み入れた“ICU” というところの現実は、TVドラマで観たような…、
あんなに生易しいモノでは全くなくて、――、目前に拡がる風景は、壮絶極まりない空間でした。
だから、あの車内吊りを見た時、「これは大変だ」と。

しまうま、1月に舞台を観たところで☟
 http://okawatom.blogspot.jp/2012/01/blog-post_09.html
去年から体調が悪い――、と言われながらも、舞台で観た勘三郎さんの芸は流石に素晴らしくて、
感激。
歌舞伎は中々敷居が高いので、頻繁には行けませんが、2001年には野田秀樹さんが脚本・演出を
した新作歌舞伎『野田版 研辰の討たれ』も観に行きましたし、伝統芸能である歌舞伎を、如何に
現代性あるエンターテイメントに引き上げるか――、そのことに注力してこられた勘三郎さんの
仕事は、本当に“チャレンジ” ――、のひと言に尽きます。“華” があるのに、どこか庶民的なとこ
ろがあって、しまうまの憧れ――、とても素敵な方でした。

まだ57歳――、若すぎます、勘三郎さん。
素晴らしい――、感動の舞台を本当にありがとうございました。
あー、涙出るーーー、明日、目が腫れる~

【写真:“平成中村座” のポスター】

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