2011年6月6日月曜日

大事にするのも考えもの…


さぁ!新しい週が始まりました。
今日は仕事を終えて、預けていた時計の修理をpick up に日本橋三越に。
6Fの時計のリペア・コーナーです。
今、日本橋三越の4F以上は19時閉店。
なので、急げ!急げー!で…、セーフ(ホッ)。
でも店内見回すと、19時閉店――、正解です(きっぱり)。

■    ■ ■
普段――、お化粧をしないばかりか、アクセサリーのみならず、時計もしない しまうま。
多分男女問わず――、或る層の方々の大いなるヒンシュクを買っていることは疑いなき事実(自認)。
時計はオフィスのデスクから見える所に大きなのがあるし、出先でも――、どこにでも必ず時計があり
ます。いよいよの時は携帯でcheckできるので、益々時計をしなくなりました。

そんなしまうまにも、大切な時計があります。父が定年退職の時に買ってもらったモノ。
いろいろ迷ったのですが、それに上を見たらキリがなくて(それはそう・笑)――、
あまりに遠慮し過ぎても、贈った気持ちがしないだろうし(ココも難しい)――、
あれこれ考えて、シンプルで流行に関係がないデザインと感じたHermèsの《Hウォッチ》にしました。

最初の頃はコトある毎にしていたのですが、
ある時、横着なしまうま、ガツン!と思いっ切り角のところをぶつけてしまい(涙)、傷が付いたこと
に猛省。
「本当にいよいよの時以外は、絶対に不用意にしないようにしよう」と心に固く誓い…
で、昨冬、しよう!と思ったら、
「ん? 時計、止まってる???」
んじゃ、仕方がない――、今、忙しいし――、電池交換なんかに出してる時間、無いし…、
「止めとくか」とお蔵入り(←ココ、自分の悪いところ)。
■    ■ ■

年初の怒涛の日々を超え、落ち着いた4月下旬。
ようやく「そろそろ電池を入れてもらおー!」そんな軽い気持ちで、たまたま行った日本橋三越のリ
ペア・コーナーに持って行ったら、さぁ!大変。
映画や漫画でしか観たことの無い、片方の目の間に挟むだけの小さなレンズで、しげしげ専門的に見
た技術者の方が「ん―――」と難しい声。
しまうま、心の中がザワザワ…、一抹の不安が過ります。

師曰く――、
   師「お客様、これはどのくらい放置していらっしゃいましたか?」
しまうま「え、えーーっと、は、半年くらい???」(おどおど…、多少少なめに回答←ココ、人間
     心理)
   師「んーーー、これは半年って感じじゃないですよね。ココ、分かりますか? 白くなっている
     でしょう? これはエネルギーが切れた電池から腐敗が始まってるんです。お客様の場合、
     未だ早目にお見えになったのでこの程度ですが、あともう少し遅かったら、所謂“緑青” が
     出るんですよ。緑青が出たら、時計は再び動かすのは本当に大変なんです」
しまうま「はぁ(圧倒されるw)…」
   師「お客様、これは時計が高いとか、安いとか――、そういう問題では全くないんです。2~3万
     のお安いモノでも、何百万の時計でも放っておけば同様です」
しまうま「(心の中で)ぎゃふん…」
      師「ですので、中のメカを綺麗に磨きますので、暫くお時間を頂戴します。作業内容にも依りま
     すが、お見積りとして3~4万円をお考え下さい」
しまうま「(心の中で)絶叫―――!!!わ、私、電池替えに来ただけなのに(涙)~!」
      師「お客様、時計は使って下さい。そして今後、電池切れの際には早めにお取り換え下さい」
しまうま「(心の中で)ただただ…、項垂れる」
■     ■ ■

そして――、今日の修理上がりと相成りました(毎度、毎度…、長くてすみません・詫)。
結果、3万円でしたが、本当に猛省しました(新しい時計が買える価格)。
モノは大事にしまいこんでいる“だけ”では本当に駄目ですね。使わなくては!
と、同時に――、
よく服を着替えるように毎日、違う高級な時計をしている方もいますが(特に男性に多し)、余程の経済
的余裕が無ければ――、しまうまにとっての時計は――、残りの人生、この父の時計ひとつで十分かも(あ、
何か新しいのしてたら、宝くじにでも当たったと思って下さい・笑)。

それにしても、流石に日本橋三越。
この時計のリペア・コーナーのプロフェッショナルな方々のお仕事は流石。
しまうまがお願いに足を運んだ際、銀行が混んでいる時のように――、随分順番を待つくらい。
それに持ち込まれる時計はもう…、本当にスゴイものばかりでした(溜息)…

【写真:無事、修理から生還した時計】

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