2011年6月5日日曜日

日本橋高島屋 『ZIPANGU』展


今日は26°。晴れた――、湿気も含んだお天気でした。
やー、暑いし、この湿気のあるしっとり感がどうも(困惑)…。
明日以降も、気温は高いようなので、正直、少し憂鬱です。
まぁ、この国に生を受けた以上、仕方がないんですけど。
週末は日常の溜まったあれこれをこなす他、近所の神社にも「一週間、ありがとー!」と、お参りに行きます。
そこで短冊のようになっていた“東京都神社庁”が発行した印刷物で見つけた6月の言葉――、

――ゆく河の流れは絶えずして  しかも   もとの水にあらず―― 

これは鴨 長明の『方丈記』の言葉(ん、確かに国語で習ったー!記憶が薄いけど・笑)。

意味は “流れて行く川の水の流れは止まることなく、しかも、そこにある水は決して元あった水ではなく次々
と新しくなっていく” ――、というもの。

この鴨 長明という人物は鎌倉時代の歌人で、実はとても不遇なことが多く――、
そんな中、見出した世の徒然を この『方丈記』を記したのだそう。
説明書には――、「人の世が移り変わるものがあることは昔も今も変わりがない。しかも、流れの速度は昔と
比べようもない速さである。つまらないことで悩んだり、怒ったりして時間を無駄に費やす暇はないのである」。

なるほど(妙に合点・笑)―!

初めてこの用紙見つけましたが、中々いいですね!来月も見てみよう。
みなさんのお近くの神社にも、きっとありますよー!

■ ■ ■
今日は日本橋高島屋の8Fで開催中の『ZIPANGU』展を観に行きました。
http://zipangu.org/index.html

本当はもっと早く観たかったのですが、叶わず(涙)。
正直、こういった現代アートについては、しまうま、自信を持って全く精通していません(キリッ!)。
去年の《Tokyo Designers Week 2010》で観た『ジャラパゴス』展。普段、この領域を見慣れていない上、
事前情報ゼロで観て――、本当にびっくり。圧巻だった展示。
この為にDesigners Weekの入場料を払ったとしても、全く惜しくない――、素晴らしい内容でした。
それ以来、この時の中心だったミズマアートギャラリーの三潴末雄さんには、遅まきながらしまうまも注目し、
ツイッターもフォローさせて頂いています。
http://mizuma-art.co.jp/top.php

会田誠さん、天明屋尚さん、池田学さん等、こういう表現の仕方が正しいのかどうか分かりませんが、
村上隆さんや奈良美智さん以降の――、(やや重なるヒトはありつつ)次の世代たちをフューチャー。

今回の『ZIPANGU』展も、日本固有の美術手法やモチーフを用いながら――、
どの作品も精巧な素晴らしいものばかりで、残念ながら紙媒体では伝わり難いものばかり(や、そもそも
美術作品って、どれもそうなのかもしれません)。
特に上田順平さんの作品は、写真だけ見たら「何だ???コレ?」みたいな摩訶不思議な感じですが、
本物を目の当たりにすると――、もうその凄さに、しまうまはグウノネも出ません…。
展示そのものはあまり多くありませんが、3点の映像作品も秀逸でしたし、何より本当に数cmの至近で
観れるので、一点一点の仕事の凄さを感じることが出来、お薦めです!
展示されている方々は1965年くらいから1985年くらいまでの方々。
独特のペーソスや、クスッ…、としてしまうウィットに富んだモノが多いのも楽しい。
だし、結構、女性作家の方が多いのも頼もしい(しみじみ)。

この展示に寄せて、三潴さんは次のように述べています。

『日本の現代美術の魅力を、世界に向けて発信する。日本人自身にもその魅力を再認識して欲しい。』

この言葉そのものが具現化されている展示です。
東京での会期は20日まで。

その後、国内の高島屋を巡回します。
お時間許しましたら、是非、この機会にユニークな現代アートに触れてみて下さい。

■ ■ ■
やっぱり…、百貨店の魅力ってこういうことだなぁと改めて思います。
今日も若い、アート系の学生と思しき方々が来ていました。
日本橋高島屋としては、相当久し振りにユニークなイベント。
こういうチャレンジングなこと――、高島屋に限らず、一、ユーザーとして、いずれの商業施設にも個人的に
は期待したいです…


【写真:展覧会のポスター】

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