2011年11月26日土曜日

Paraffection Company ――Chanel社の7つの工房



今日は仕事の関連で、お休みではありましたが、シンポジウムを聴きに行きました。
4時間にも亘る長丁場。
プレゼンテーターはいろいろありましたが、特に印象に残ったのは、Chanel日本代表である Richard
Collasseさんの、流暢な日本語によるプレゼンテーション。

これまでにもいろいろな紙面で、彼の写真入りの記事を読んできましたが、生で見るのは初めて。
実際の彼はダイナミックで、ユーモアはウィットに富んで――、とても楽しく勉強になるセッション
でした。Chanel社に転職されて30年――、社長になられて実に17年にもなるそうです。

今日はChanel社の考え方・姿勢について、歴史を交えていろいろお話を頂いたのですが、
しまうまが“!”
と思ったのは、戦前、シャネル社が『Paraffection Company 』と名付けた、オートクチュールの類稀
な技術を持った専門的7つの工房を、CHANEL自身が既に買収していたという事実。
この『Paraffection Company 』の“Paraffection” というのは、一語になってますがpar と affection。
フランス語では“愛情によって”――、という意になりますが、CHANELのビジネス・センスの先駆性と
いうのは、こういうところにあるなぁ――、と改めて感じましたし、
近年、Chanel社が刺繍のLesaage社や帽子のMichel社を買収し、資金のみならず、人的支援も行なって
いることを常々凄いなぁ――、と思ってきたのですが、それはあくまで戦前のChanel社に倣ったことな
のだ――、ということを知り、やー、勉強になりました。
■ ■ ■

感動に浸りながら(笑)――、会場を後にし、場所は神保町ということもあり、ふらふらと歩いていた
ら、幾つかユニークな古本屋さんを発見。
ひとつは建築系の『南洋堂』さん。
もうひとつはアート系の『ボヘミアン・ギルド』さん。
『ボヘミアン・ギルド』さんの店頭では、写真のMarcel Haedrich著、早川書房から1971年に出版され
た『Coco Chanel Secrete――ココ・シャネルの秘密』を発見!
しかも何と!500円(驚)。
一も二もなく買い(笑)――。
今日は二軒しか見れなかったけれど、やはり神保町は時間があってもあっても足らない奥深さがありま
すね(或る意味危険・笑)。

しまうまもCHANELに関して、原書を含め相当数読んで来ましたが(自分も古本を数冊購入)、
この本は近年盛んに上映された、CHANELの恋愛を中心としたストーリーの映画とは全く異なる、また
新たな事実を明らかにしようとしていて、とても興味深いです(今、70頁辺り・笑)。
一日の流れでのこの本との出会い――、やー、面白い一日でありました(静々)…

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