2011年12月12日月曜日

映画『El Bulli』――エル・ブリの秘密



今日も素晴らしいお天気でした。
日中はコート不用(驚)!
しかし、水曜からお天気が崩れ始め――、土日は極寒のようで、油断はなりません…

今日は10月の出張の代休を頂きました。
立て込んでいるのと――、特に9月は連休が多かったので、中々消化できずにいます(困)。
ようやく今日、10月分に突入。
■ ■ ■ ■ ■

今日は10日から封切りになりました『El Bulli』を観に行きました。
http://www.elbulli-movie.jp/

世界的に最もアバンギャルドで――、誰もが一目置き――、最も予約の取れないレストラン。
お店自体は60年代からあるようですが、1984年にお店に入った現在の料理長Ferran Adrià
が料理長になったのは、それから18ケ月後――、とあるので(引用:wiki)、1986年くらいなの
でしょうか。
以来、時代の寵児となったFerran。
『料理界のPicasso』との異名を持っています。

誰もが一度は行ってみたいと夢見たレストラン――、無情にも今夏、閉店。
しまうまが最初にその存在を知ったのは、『Casa Brutus』だったと思います。

泡々のスープや、スプーンひと口で食べると――、それで完結してしまうひと皿や、口の中で
弾けるものなど――、記事を読むだけでも、想像さえつかない――、
そんな驚きに溢れていました。
その後、似て非なる 表面的技術を多くのレストランが真似をしました…

一客が食事に掛ける時間は、3~4時間――、その間に出すお皿は何と!35種類(驚愕)!
そして1年の内、半年はお店を完全にクローズして、製品開発に費やすのです。
やー、本当に凄い!です。

映画の前半は、新しい料理の開発の為にアトリエそのものをバルセロナに移して、開発する
半年間を追い、
後半はその研究開発を、実際にオペレーションしていく迄の軌跡を追います。

レストランは年の半分を占めてしまう為、オペレーションの期間はその時々の人員を補強す
る為に徴収されますが、コアなメンバーは決して多くありません。
映画を通して、Ferran の右腕である主任シェフの存在感は際立っていましした。
Ferran はまるでオーケストラの指揮者のよう。

カメラはとても淡々と淡々と――、『El Bulli』の一年を追っていきます。
しまうまはとても面白かったのですが、あまりに淡々としていたので、隣に座った女性は爆睡
(笑)――、一瞬、起きた!と思ったら、また爆睡(笑)。

彼らが、一度作ったコトのあるモノは絶対に!作らない――、ということをルールに、
それまでの既存の価値を全くゼロベースにして――、ひとつひとつの素材の――、本当にプリミ
ティヴなところにまで立ち戻るトライ&エラーの積み重ねは、世界が賞賛したひとつのレストラン
の確固たる姿勢を教えて頂いた気がします…

この作品は随時、全国で公開されるようです。
もの作りに興味のある方にとっては、喩え領域違えど――、とても興味深い内容だと思います。
※今後のレストランの動向については、こちらを参照下さい。
 http://www.elbulli.com/home.php?lang=en


【写真:映画のフライヤー】

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