2012年4月19日木曜日

祖母のワンピース




「しまうまさんが持っていたあのワンピース、今年はトレンドじゃないですか!?」

そう同僚が言ってくれて、ハタッ!と気が付き――、
「おぉ・・・、そう言えば!」
で、昨日の晩、ごそごそと引っ張り出してみました(笑)。
フラワーレースの黒のワンピース(☝写真)。

実は・・・、しまうまが10歳くらいの時に亡くなった祖母のものです。
ノースリーブのワンピースで、上にボレロが付いています。
祖母にとっては完全に葬祭用のモノで、このボレロを着てしまうと完全にそういうルック。
なので、しまうまはこのワンピースに、ジャケットとかカーディガン等の羽織モノで着ています。

横着なしまうまは、これまでにいろいろなところに引っ掛けたりして――、縫い合わせた箇所
も多数あり(涙)・・・
またそれだけの時間を経た服なので、モチーフとモチーフの結節点が切れてしまっている所
もあるのだけれど、今でも立派に着れます。
当然、生地も縫製も日本製で――、その時代、日本にはこういうしっかりとしたモノ作りが存
在したのだ――、という事実。

しまうまは九州の出なのですが、このワンピースのタグには“IWATAYA”(地元、博多の百
貨店)と書いてあります。百貨店が独自に、自分たちの屋号を掲げてモノ作りをしていた――、
んですね。
そう言えば、母も“Takashimaya”と書いてある靴を今でも履いています(モノ持ちが良すぎ
る・汗)。
いつの頃から、百貨店は自分たちの屋号を掲げなくなったのかなぁ・・・
プライベート・ブランドとかあるけど、耳心地の良いアルファベットだったりする。

こういうのが今、必要なんじゃないかな――、って思う。
もっと自分たちの個性を研ぎ澄まして、自信を持っていいんじゃないかなぁ・・・、なんて、いち
生活者の独り言(静々)。

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