2012年10月5日金曜日

祝!160周年―― Au Bon Marché




Parisの市場を見る時に、欠かせないのは左岸にあるBon Marché
右岸には勿論、PrintempsGarlies Lafayettes――、そして多少マイナーながらもBHV等も
あるのですが、前者ふたつは観光客ばかり(とは言え、Garlies Lafayettesの内装のスケー
ル感や、最上階のクーポールが素敵なPrintempsの建造物としての美しさは必見)。

そういう中でBon Marchéも観光客はいるのですが、文化度の高い左岸を感じさせる何とも
Parisらしい百貨店。や、LVMHのグループの傘下になってから、或る時代、風化していた
モノが完全に甦った――、と言えます。
今年、Bon Marché1852年の創業から実に160周年のイベントを大々的に☟
決して大きくはない百貨店ですが、そのスケール感は本当にお見事!
Catherine Deneuveをこの祝祭の“メイン・キャラクター”にフューチャー。ポスターから、
ウィンドーから――、はたまた彼女とこの左岸の所縁ある場所を回るドキュメンタリーの
上映に至るまで…
上の階のエギジビション・スペースも、創業者であるBoucicaut夫妻へのオマージュも素晴らしく… 
商品面でも、Bon Marchéが或る時代に作ったモチーフを、幾つかテーマ毎にピックアップ。
そのモチーフを元に――、バッグにしたり、ノートにしたり、ペンケースにしたり――、
その商品群のまとまりも素晴らしかったし…
各デザイナーに、160周年の為の記念アイテムを製作させたり――、やー、兎に角、美的に
も圧巻!でありました。

いろいろ記録しておきたいコトはあるのですが、しまうまは本館と食品館を繋ぐ、2Fの渡
り廊下に展示されていた創業からのロゴや広告等の変遷のパネルに大感動!
先人達が作り出した過去のアーカイブを随分と丹念に調べたんだなぁ――、と。1年たりと
も欠けるコトなく展示されていて、素晴らしかった(溜息)…
30minくらい居ました(笑)。見ていて全然飽きない。
どれも時代を反映していたり、興味深かったのですが、どれが一番かなぁ――、と思った
に、やはりこの創業時のモノがシンプルで(☝写真)、インパクトがあって素敵!でした。

会期は10月27日迄。

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